前回入庫した際、クラッチペダルから伝わるフィーリングが悪く、異常が見られたS2000ですが、根本的な解決のために1週間ほどお預かりすることとなりました。
症状としては、
・クラッチペダルを奥まで踏んだ際、戻りが悪い(踏み込んだ部分に張り付いてしまう)
・エンジン回転数をあげるとクラッチペダル奥部の張り付き現象が解消し、クラッチが軽くなる
・半クラッチを使うとクラッチが重くなる
です。
お客様曰く、購入店で「odoメーター2万キロほど前にクラッチ交換しています」との説明を受け、購入したとのことでした。
クラッチを取り外すにあたり、まずはトランスミッションを降ろさねばなりません。
トランスミッションを降ろすためにエキマニやプロペラシャフトなどを外していきます。
トランスミッションが降りました。
レリーズガイドが酷く摩耗しています。
塗られていたグリスもほとんど乾いており、前回施工したショップの施工ミスが考えられます。
クラッチ部分です。
購入店の説明通り、クラッチディスクの方は交換してまもない様子。その他消耗品、付属品に関しては交換せず再使用されてる模様でした。
ミッションを降ろしたので、今後しばらくなんの不安もなく乗れるように各種消耗品も新品へと交換させていただきました。
レリーズガイド 新旧比較
エンジンマウント新旧比較
クラッチホース
オイルシールも交換します。
エンジンリアオイルシール
インプットシャフトオイルシール
クラッチ新品パーツを取り付けていきます。
フライホイール取り付け
クラッチディスク、クラッチカバー、レリーズベアリング、各部新品取り付け。
レリーズガイド交換
ミッションを戻し、エンジンを持ち上げてエンジンマウントも交換。
ボールジョイントブーツも割れてしまっていたので、4輪上下を全て新品に交換させていただきました。
ボールジョイントブーツ交換とグリス注入後、元通りに組み付け、今回の作業は以上となります。
最後に、お客様から
「Type-Rの赤エンブレムを外しておいてほしい」
との要望を受け、こちらも新品の黒エンブレムへと変更させていただきました。
弊社ではオイル交換などの簡単な整備から、レストアやカスタムまで受け付けております。
気軽にご相談ください。